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トレス台の天板交換!
2012/10/31(水) 02:53 

 20年使っているトレス台の天面ガラス板を新しいものに交換しました。

トレス台 ガラス天板交換(1)

 これを購入した頃はデジタルで絵を描く、なんてことはまだまだ自分のような庶民には夢のような話で、プロでも数人の方が百万円単位のお金をかけたMacでようやく作品を発表していたという時代です。学生だったボクはマンガ家になるというような明快な目標を持っていたわけではありませんが、時間はあったのでヒマさえあればなんか描いてました。

 トレス台を購入したのは、マンガを仕上げる効率を上げるためでした(アニメーターになるつもりはまったくない)。知人のススメで結構大型の、しかも木枠でガラス板を使った割と本格的なものを思い切って購入し、机に常時設置した状態で作業をしていました。当時でも、机を使って勉強するのは高校生までで、周りの友だちでもボクみたいに机を使い続けていたのはいなかったような気がします。絵を描くために机が必要だったので、田舎から高いお金出して輸送しました。

 トレス台は上京半年後くらいに買ったもので、2万円半ばだったかなぁ。テレビよりも先に買ったかも。大学最初の1年だけ住んだ寮の部屋を撮影した写真に新品状態のものが写っていますが、あれから黒インクや墨汁などでずいぶん汚れました。

 写真のネガを見るためのものだったアクリル製のボックスだと、長い時間使っている間に歪みが出てくる、というような話を聞いたことからこの大げさなタイプを購入したのですが、さすが20年たってもまったく問題なく使えています。最近は本業が忙しくて使う機会はめっきり減りましたけどね。

 ちなみに、現在だとLEDが主流なのかもしれませんが、これは内部に2本の蛍光灯が入っています。現在のトレス台と違って、手を載せるフチの部分が広いので、画材も置いておくことができて実は便利なのです。

トレス台 ガラス天板交換(2)

 昔話はともかく、このトレス台は天面が3度の引越作業を経て割れてしまい、今の住居に落ち着いて以降はセロハンテープで修繕して、無事な右2/3を使って作業していました。最近になってふと「ガラスをどっかで特注できないかな」と思い立ち、ある日出かけたついでに東急ハンズに飛び込んでみました。

 オリジナルの天板は上から見ると磨りガラスのようですが、二重構造になっていて下層がアクリル板と思われる乳白色の板、上層が普通のガラス(ヒビの入っている面)です。サイズは約30×40cm(アバウトにいってA3サイズ)。厚さは2.5mmです。

 ハンズのおねーさんによると、ガラスは厚さ2mmのものしかなく、このサイズだと約800円。念のためアクリル板で製作してもらう想定で値段を聞いてみると、こちらは厚さ2mmもしくは3mmで、値段は3000円ちょっとと跳ね上がります。それでも、思っていたよりは安いので、両方注文しました。

 約1週間して、届いたのを開けたのが上の写真。ガラスの方は輸送中に割れた場合のことを考えてか、「×」状にテープが貼ってありました。

トレス台 ガラス天板交換(3)

 オリジナルの天面ガラスを外して交換します。……ところが、ガラスがはまりません(´;ω;`)。計測した数値をミリ単位でオーダーしたのですが、わずかに(0.5mmくらい)大きいのです。木枠かガラスかどちらかが斜めになっているのか、右上の方だけがどうしても収まりません。

 プラスチックとかだったらフチを削る、という手段もありますが、ガラスだとそうもいきません。木の枠の方を削って広げるという手段も考えましたが、できればやりたくない。仕方がないので、こんなこともあろうかと予備として発注していたアクリル板の方を載せてみると……

 ハマりました! 左右はバッチリです。上下の寸法が1~2mm足りてない気もしますが、充分実用に耐えます。厚さも3mmでまだ外枠よりも凹んでいるのでもうちょっと厚くてもいいくらい。やはり、万が一オーバーサイズだったときの用心に2種類作ってもらっておいて正解でした。てゆーか同じサイズで発注したのに、予想通り誤差があったということですね(;´ヮ`)。とにかく二度手間にならずに済んだのはヨカッタ。

 ちなみにフツーのアクリル板でなく、UVカット仕様です。こういうアクリル板はケースなどに使用する用途があって、中に入れる作品や商品が紫外線で劣化するのを防ぐためにUVカットのものがあります。当然普通のよりもちょっと高いです。ま、蛍光灯から出る紫外線なんてたかが知れてますが。

トレス台 ガラス天板交換(4)

 無事換装成功! これで昔のように全面使って作業ができます(^^)。

 どうしても下絵はアナログ(シャーペン)でなければ描けないので、トレス台は必要です。ラフを清書する際、昔はペン入れした後に消しゴムで消していましたが、今はイラストにしろマンガにしろ、トレスしてしまいます。一時期つけペンやミリペンなどでのクリンナップも試したことがありますが、現在は0.3mmの製図用シャーペンを使うことが多いです。このシャーペンももう20年以上使っていますね。

 新しい道具ややり方を導入することに臆しているわけではありませんが、使い慣れた道具に対する安心感というのもの確かにあります。基本的にボクのイラスト作業は10年前とほとんど変わっていません。PC上の作業もWin98時代とソフトそのまんまだし(PainterはSaiに取って代わられましたが)。このトレス台もたぶん一生モノです。蛍光灯部分が壊れる、もしくは将来的に蛍光灯がLEDに取って代わられて消滅、なんてことになったら、その時はLEDユニットを仕込む改造をするまでのことさ!

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