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“がんばれ”の罠
2006/05/07(日) 20:23 
 F1の話題です。

 井出くんの処遇(あえて処分とは言わないけれど)については、久々に衝撃を受けました。といっても、憤りといった感情とはまったく無縁です。ていうか、ニュースを知った時には笑ってしまいました(^_^;。あまりの情けなさに。

 前々から井出くんのコース上でのふるまいには疑問を感じていました。ただ、国際映像ではあまり詳しく映さないので先だってのGPでの接触にしても完全にどちらが悪いと言えないのもたしかで、一視聴者として沈黙を守っていたのですが……他のドライバーや関係者から“危険だ”という声がかなりあったようで。

 そもそもボクはスーパーアグリチームの参戦も割と冷ややかな目で眺めていた人間ですが、そのことそのものはまあ良いんです。真にボクが気に入らないのは、「オールジャパン」に無邪気に喜び、“ガンバレ”とはやしたてるメディアやファンの姿勢でした。


 コース上でトロロッソなど下位チームと競り合う姿を見せる琢磨や井出。良い言い方をすれば、果敢に攻める姿なのですが、ボクの目には危険走行スレスレに見えます。もちろん下位のチームとて戦いのさなかにいるわけですから、攻めるガッツが必要なのはわかりますよ。でも、だからといって危険行為を容認してはイカン。

 どんな荒くれの新人でも、“ミスが命取り”という自覚はあるはずです。それをプレッシャーとするか、集中力を高めるための前向きな材料とするかは人によるとは思いますが、日本チームということで、果たして日本人ドライバーのふたりの潜在意識に、「ミスや無茶をしてもかばってくれるさ」というある種の甘えが一片もなかったと言い切れるでしょうか?


 FIAから「F1マシンに乗ってくれるな」と強く言われ、亜久里さんもかばいきれなかったというこの事態。いいですか、これは前代未聞のことです。大事件です。日本人としては、悔しいし、情けない。

 今回のFIAからの勧告を日本イジメだ、と反発する向きもあるかもしれません。しかし、これだけの警告を受けるのはよほどのことで、決して根拠のないことではない。市場としての日本や、スポンサーの心証のことを考えると、イジメだけでドライバーをクビになどと言えるわけはないと思うんです。
 少なくとももう井出くんを引き抜こうとする他のチームは金輪際現われることはないと断言できます。それは日本のファンがどう擁護しようと変わらない現実であり、井出くん自らが作った自身の悪イメージと言えます。

 井出くんがまだF1の世界に籍を置いていられるのも、日本チームだからに他なりません。そのことを危険だし甘えだと解ってほしい。日本チームの中でしか独り立ちできないドライバーでは、結局はF1界で通用しないでしょう。今回の事件は井出くん個人への攻撃ではない、F1界全体からの我々に対する警告と受け取るべきなのかもしれません。

 日本チームを応援したい気持ちはすごくよく解る。憧れですし、正直ボクだって「ガンバレ」と口にしたい。でもダメなところをダメと認められないようでは進歩は期待できないし、まず大好きなF1の世界を汚される気がして認めるわけにはいきません。盲目的に日本チームだから、と応援しているメディアやファンの声が聞こえる中で、ボクは安易に“ガンバレ”とは口が裂けても言えない。


 今回は井出くんがFIAからダメ出しを食らったわけですが、井出くんの未熟さをあげつらうより先にまず、琢磨にもなんの成長も見られないことを心配する方が先のような気がするんですよ。下位チームには下位チームの走り方があります。

 旧ミナルディからデビューし、今はトップチームに認められて走っている、たとえばトゥルーリやフィジコ、アロンソ (ウェバーもそうでしょう)といった面々がどのように評価を上げていったか。決して乱暴で粗雑なドライブで他チームを危険に巻き込み、上にあがっていったわけじゃない。
 特に琢磨に関しては、なぜ今自分自身がこういう困難な状況にいるのかを冷静によく考えてみてほしいんですね。不運もたしかにありましたが、それ以上に軽率な走りが多かったのは否めないですから。


 長年F1を熱心に観戦しているファンであれば、間近でレースを見れる関係者でなくても、その走りの光る部分は見抜けるものです。地味かもしれませんが、そういう走りでこそ“がんばって”ほしい。
 そしてメディアは「オールジャパン」だの「ジャパンパワー」だのと煽ってばかりいないで、勇気を持ってその甘さを指摘する形で正しく日本のチームを後押ししてあげてほしいと思うのです。


 F1に通用する真の日本チームの誕生のためには、今ひとりのドライバーが日本人でなくなることなど、どうってことはないです (そもそもオールジャパンって、どこで定義されるものですか)。日本人ドライバーふたりじゃないならアグリチーム参戦に意味などない、とはボクはぜったいに言いません。そんな薄っぺらいこだわりやプライドなどドブに捨ててしまえ。

 本気で天下を取る気があるのかどうか!?

 スーパーアグリが、F1参戦チームとしての正しい自覚を身につけたと感じられた時。それがボクがこのチームを応援する瞬間となることだけはたしかです。

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TBありがとうございます(^^)。TBいただいた記事はぜんぶ読ませていただいてます~。
TBはほぼ100%お返ししてますが、たまにはじかれることがあるようです。
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