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ちゃぶ台の宇宙人 /『ウルトラマンマックス』
2005/12/11(日) 21:15 
 ■ 今週(#24)の感想
 実相寺監督自らの手による、旧作の続編あるいは“後日談”的なエピソードでした。ボクらのような旧作に馴染んだ世代にウケるだけの作りにとどまらず、正統な発展型のストーリーに見事に仕上げられていたのには、正直うならされました(^^)。

 かつては不特定多数の誰でもがなにげなく社会の中で手にするアイテムとして“タバコ”が選定され、宇宙人によって侵略のための道具に利用されました。今作ではそれがただ単に現代に即した“携帯”に置き換わっただけではなく、「他人にストレスを与えるもの」の象徴として、二重の意味がかけられていたように思います。

 元のエピソードである「ウルトラセブン」放映当時、タバコというものは今ほど多くの人に毛嫌いされるようなものではなく、成人男子なら当たり前に嗜み、社会に浸透しきっていたものであったのです。その時代の変遷を、現代では肩身が狭くなりつつある喫煙派の刑事さんの描写によって描いています。

 旧作では、人の心の信頼の危うさを突こうとしたメトロン星人。ウルトラセブンに斃されたと思っていた彼は、どっこい、同じアパートの住民によって助けられていたのです!

 アイスラッガーで真っ二つになった体を縫い合わされ、アパートの部屋に横たわるメトロンを見た瞬間、吹きました(´Д`;)。

 「生きてたんか(笑)!」

 アイスラッガーで切られただけじゃなかったと思ったけど、それはまあいいや(^_^;。
 懐かしさとともに、嬉しさまでもが……(´д⊂ヽ


 メトロン星人は今の日本人を、はっきり「サル」だと言い切りました。個人的にはまったく同感です。彼を通しての実相寺監督の言葉は、もちろん同族への罵倒ではありません。それは、嘆きなのです。

 「地球のおみやげだよ」といって懐かしのウルトラアイテムを鞄に詰めるちゃぶ台宇宙人こそ、失ったものを悲しむ郷愁の心を持っていたのかもしれません。劇中で彼と心を通わせるシーンがあったのは、携帯をかたくなに持つことを拒む、古い人間の象徴である例の刑事さんです(彼の父親がメトロンを助けたという縁が)。

 人間の滅びをほんの少し後押ししただけだ、といって去っていくメトロン星人の本当の心の裡はどんなものだったのでしょう。それを想像すると、もの悲しい気持ちになります。宇宙人に絶望される地球人という今作での訴えかけは、旧作以上に胸に迫ってくるものがありました。サブタイトルの「狙われない街」も、深いと思いませんか?


 エヴァの庵野監督その他、現在において活躍する映像作家に多大な影響を与えた実相寺監督は、「ウルトラマン」の時代からそうですが、マニアがうなるような高度な演出・画面構成を駆使すると同時に、子供が喜びそうな仕掛けを入れ込むことも忘れません。今作でもその実相寺節はいかんなく発揮されていました(^^)。

 40年近い時を経て、自分の作ったものを発展させ、まったく切り口の異なる作品に昇華したこのエピソード。旧作のファンにもぜひとも見てもらいたい回です。

 安易に旧作怪獣や宇宙人を出演させるようなものであれば見るつもりもなかったのですが(現にマックスはほとんど観てない)、こういう作り方をしてくれるのであれば大歓迎です(^^)。


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TBありがとうございます(^^)。TBいただいた記事はぜんぶ読ませていただいてます~。
TBはほぼ100%お返ししてますが、たまにはじかれることがあるようです。
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コメント
この記事へのコメント
此方のサイトで今それの二次漫画やってますよ

http://aqa.yon.to/
2005/12/18(日) 17:43:11 | URL | みよちん #-[ 編集]
● おお~ありがとうございます
すごい(笑)!
まさかエレキングが萌えキャラになってるとは(^_^;。
2005/12/19(月) 03:59:52 | URL | まいら #-[ 編集]
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